自宅での選択に失敗して、ニットを縮ませてしまったという経験は、以外と多くの人が持っているようです。

縮んだニットを戻すには、やはり多くの人がクリーニング店に依頼して戻すという人が多いようですが、自分で縮んだニットを元に戻す方法はないのでしょうか。

どうしてニットは縮むのか

では、ニットはどうして縮んでしまうのでしょうか。

縮んだニットのメカニズムを理解すると、ニットを縮ませないようにする注意点や、縮んだニットを元に戻す方法がわかってきます。

ニットの繊維は、水にぬれることでスケールという表面の凹凸が開いてしまいます。

この状態の時に、長い時間動かしたり、刺激を与えてしまうと、スケール同士がからみ合って縮んでしまいます。

水にぬれた状態をいかに短時間に済ませるか、そして開いたスケール同士を絡ませないために、刺激したり激しく動かしたりしないということが大切なのです。

縮んだニットはどうやって元に戻すか

しかし、どんなに気をつけていても、ニットを縮ませてしまうという事も素人にはつきものです。

そのような時には、シリコン入りの洗剤を使う事で、縮んだニットをある程度元に戻すことができます。

シリコン入りの洗剤が手に入らないようであれば、シリコン入りの髪の毛のトリートメントでも代用できます。

シリコンは、ニットの繊維に良く吸着して、繊維を伸ばす働きがあります。

このシリコンの働きを利用して、縮んだニットを元に戻すのです。

シリコン入りの洗剤やトリートメントを溶いたぬるま湯の中に、縮んだニットをつけておきます。

5分ほどたったら取り出し、このシリコンを含んだニットを、元に戻したい大きさに引っ張りながら乾かすことで、ニットをもとの大きさに戻すことができるのです。

元に戻らない時や、縮ませたくないニットはクリーニングに出すこと

縮んだニットを元に戻す方法を試しても、元に戻らない時、そして、絶対に縮ませたくないような大切なニットは、迷わずクリーニング店に依頼しましょう。

クリーニング店では、縮んだニットを元に戻す技術や道具がそろっていますから、自分でやるよりも元通りに近い状態に戻してくれるでしょう。

また、どうしても縮ませたくないような大切なニットであれば、自宅での洗濯はやめて、初めからクリーニングに依頼するようにすると良いでしょう。

衣類にはそれぞれの人の思いや、気持ちがこもっているものがあります。

大切にした衣服などは、やはり洗濯のプロであるクリーニング店に出して、その衣類に合った洗濯方法でキレイにしてもらうのが良いでしょう。