1970年代頃から広く一般的に使用されるようになってきた合成洗剤ですが、人体に影響はないのでしょうか。

合成洗剤に囲まれて暮らしている私たちは、合成洗剤とアトピーの関係性について、詳しく知っておくことはとても大切な事です。

合成洗剤の仕組み

アトピーを患っている人は、合成洗剤だけでなく、食品添加物などにも気をつけています。

アトピーの人にとって、人工的に作りだされたものは、体の免疫が反応してしまい、受け付けない症状が出てしまうからです。

合成洗剤も確実に人工的に作りだされたものであり、アトピーを引き起こす原因物質は、合成洗剤に含まれる合成界面活性剤と呼ばれるものです。

合成界面活性剤は、水と油のように、本来自然のままでは交わらないような物質の界面張力を奪い、混ぜ合わせるという力を持っています。人工的に作りだされたものですから、どんなに薄めても合成界面活性剤としての機能は失われる事はありません。

合成洗剤は、石油かすから作られ、合成界面活性剤を使っています。そのため、人体に入ったとき、分解されずにいつまでも残り、アトピーのような皮膚炎を引き起こしてしまうのです。

合成洗剤とアトピーの関係

合成洗剤には界面活性剤が含まれているため、皮膚についた時には、細胞の中の脂質と結合してしまい、皮膚本来の持っているバリア機能を破ってしまいます。

こうして皮膚がむき出しで無防備な状態になり、外部からのアレルゲンが体内に侵入し、アトピーなどの皮膚症状を引き起こしてしまいます。

アトピーの症状が合成洗剤と関係していることは、ほぼ明らかです。

合成洗剤が使われ始める前は、アトピーの患者数が現在よりもずっと少なかったことが証明するように、アトピーと人間がうみだした合成洗剤には深い関係があるといえるでしょう。